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一年の月日をかけて製作された江戸与那
2009年05月25日/ 千葉県N様原木オーダー三線
本当に長い事お待たせしてしまいましたN様の八重山黒木・江戸与那ですが完成の日を迎える事が出来ました。
じっくりゆっくり向かい合って製作された各部詳細、音をお写真と動画でレポートいたします
やはりまずご紹介したい部分は江戸与那ならではの糸蔵の長さと天の作り
肉厚な糸蔵部分から天にかけてのシェイプは職人の製作技術の高さを感じます。
太めの鳩胸も個性的ながら綺麗なラインで仕上がってます。
江戸与那型ならではの心部分を貫通する穴。諸説があるのですが一番有名なのは江戸上りの際に弦を穴3つにストックで入れたのを期にこの穴があけられるようになったとの事。
真相の程はどうなんでしょうね
職人曰く
「何回も全体を見渡してバランスに注意を払いながら少しずつ削ってきたかいあって、洗練された江戸与那になったよ。一年近くかかってしまったけど、あっという間だったね。」
と出音を確認しながらやり遂げた仕事に確かな手ごたえを感じた様子でした。
試弾きはスタッフ南による「なりやまあやぐ 」
てぃんさぐぬ花(沖縄本島) デンサー節(八重山諸島) と並ぶ3大教訓歌として有名な宮古民謡。
確かにオバァやオジィにこんなゆったりと優しいメロディを歌われたらなんでも言う事聞けそうだと妙に納得できます(笑)
八重山×江戸与那が生み出す余韻と振動が一音打つ毎に交錯する一挺
N様、本当に一年近くお待たせしてしまい申し訳ございませんでしたが、決して無意味な時間を費やした訳ではない事をご理解頂ければ幸いです。
じっくりゆっくり向かい合って製作された各部詳細、音をお写真と動画でレポートいたします
やはりまずご紹介したい部分は江戸与那ならではの糸蔵の長さと天の作り
肉厚な糸蔵部分から天にかけてのシェイプは職人の製作技術の高さを感じます。
太めの鳩胸も個性的ながら綺麗なラインで仕上がってます。
江戸与那型ならではの心部分を貫通する穴。諸説があるのですが一番有名なのは江戸上りの際に弦を穴3つにストックで入れたのを期にこの穴があけられるようになったとの事。
真相の程はどうなんでしょうね
職人曰く
「何回も全体を見渡してバランスに注意を払いながら少しずつ削ってきたかいあって、洗練された江戸与那になったよ。一年近くかかってしまったけど、あっという間だったね。」
と出音を確認しながらやり遂げた仕事に確かな手ごたえを感じた様子でした。
試弾きはスタッフ南による「なりやまあやぐ 」
てぃんさぐぬ花(沖縄本島) デンサー節(八重山諸島) と並ぶ3大教訓歌として有名な宮古民謡。
確かにオバァやオジィにこんなゆったりと優しいメロディを歌われたらなんでも言う事聞けそうだと妙に納得できます(笑)
八重山×江戸与那が生み出す余韻と振動が一音打つ毎に交錯する一挺
N様、本当に一年近くお待たせしてしまい申し訳ございませんでしたが、決して無意味な時間を費やした訳ではない事をご理解頂ければ幸いです。
Posted by ASOVIVA at
15:05
│Comments(0)
三線観とご要望が反映された江戸与那製作
2009年03月22日/ 千葉県N様原木オーダー三線
毎度お待たせ致しておりますN様江戸与那の削りが完成致しましたのでお写真と共にご報告です
樹齢を重ねた八重山黒木の風合いを感じる木目。
N様のご要望であった若干長め、太めを出しつつ型を崩さぬ様、工程毎に配慮を重ねて製作を進めたとの事。
弾き手あっての三線ですから時に原図に要望を織り交ぜた創作型を製作する事もあるようなのですが、職人自らのアイディアや趣向を取り入れた三線は作らないと断言していました。
なぜなら「必要以上に職人がオリジナリティを追求するのはみっともない」のだそう。
骨董品や工芸品でなく、楽器としてのクオリティを常に考える職人ならではの三線観だなと思いました。
今回のN様の江戸与那はご要望と職人の三線観がバランスよく反映された棹に仕上がっておりまして塗り、皮張りを経た完成の姿と鳴りが今から楽しみです。
Posted by ASOVIVA at
11:45
│Comments(0)
八重山黒木・江戸与那の製作過程です
2009年03月01日/ 千葉県N様原木オーダー三線
という事でお待たせ致しております原木オーダー江戸与那ですが、
ゆっくり木を見極めつつ、削りつつようやく8分程の削りが完成致しました。
本当に時間がかかってしまい、申し訳ないのですが八重山ですからね
ここは慎重に丁重に時間をかけさせていただきたいと職人も申しておりました。
白の色合いで八重山と分かりますね。
材の見極めに関するブログはこちら→ http://sansin117.ti-da.net/e1996417.html
江戸与那の特徴である長めの糸蔵。少し下方に来るカラクイが入るとより長いことが確認出来るんですが
N様、越年製作で申し訳ありませんが削り完成が3月上旬、塗り完成が4月中旬、皮張り、部当て、最終調整が4月下旬を予定しておりましてゴールまで後少しですので今しばらくお待ちくださいませ。
☆お知らせです☆
3月4日に読谷村で行われる「ゆかる日まさる日さんしんの日」イベント入場チケット、残り僅かですがございます。
ご希望の方はお気軽に店舗スタッフにお申し付けください
遊び三線広場が提供したtropicationシリーズが当たる抽選会も行われますよ
当日の様子はスタッフ南&アッキーがこのブログでレポート報告予定です
第17回ゆかる日まさる日さんしんの日
と き 2009年3月4日(水)
主会場 読谷村文化センター鳳ホール (他県内外)
※入場整理券は、琉球放送受付にて配布しています。
総合司会 上原直彦・島袋千恵美
放送進行 狩俣倫太郎
主 催 琉球放送
共 催 沖縄県・沖縄県教育委員会・読谷村・沖縄タイムス社
お問い合わせ RBCiラジオ TEL:098-860-2069
プ ロ グ ラ ム
第一部 11:45~14:10 (入替)14:11~14:49
出演 前川守賢・饒辺愛子・琉球民謡保存会・琉球音楽協会・田場盛信・吉田康子・仲宗根 豊・山内昌春
歌・三線 野村流古典音楽保存会
琉舞 島袋流千尋会 島袋光尋、君子琉舞練場
第二部 14:50~17:05 (入替)17:10~17:45
出演 古謝美佐子・大工哲弘・大工苗子・山里ユキ・金城恵子・饒辺勝子・読谷村文化協会・国吉真勇・国吉源次・宮古民謡研修会
歌・三線 琉球古典音楽湛水流保存会
琉舞 琉舞藤の会 新崎恵子琉舞練場
第三部 17:46~21:00
出演 琉球民謡音楽協会・よなは徹・松田一利・島袋辰也・鳩間可奈子・八重山古典民謡保存会・ネーネーズ・フォーシスターズ・ゆいゆいシスターズ・琉球國民謡協会・宮良康正・日本三板協会・でいご娘
歌・三線 琉球古典音楽安冨祖流絃聲会
琉舞 玉城流翔節会 玉城節子琉舞道場
ゆっくり木を見極めつつ、削りつつようやく8分程の削りが完成致しました。
本当に時間がかかってしまい、申し訳ないのですが八重山ですからね
ここは慎重に丁重に時間をかけさせていただきたいと職人も申しておりました。
白の色合いで八重山と分かりますね。
材の見極めに関するブログはこちら→ http://sansin117.ti-da.net/e1996417.html
江戸与那の特徴である長めの糸蔵。少し下方に来るカラクイが入るとより長いことが確認出来るんですが
N様、越年製作で申し訳ありませんが削り完成が3月上旬、塗り完成が4月中旬、皮張り、部当て、最終調整が4月下旬を予定しておりましてゴールまで後少しですので今しばらくお待ちくださいませ。
☆お知らせです☆
3月4日に読谷村で行われる「ゆかる日まさる日さんしんの日」イベント入場チケット、残り僅かですがございます。
ご希望の方はお気軽に店舗スタッフにお申し付けください
遊び三線広場が提供したtropicationシリーズが当たる抽選会も行われますよ
当日の様子はスタッフ南&アッキーがこのブログでレポート報告予定です
第17回ゆかる日まさる日さんしんの日
と き 2009年3月4日(水)
主会場 読谷村文化センター鳳ホール (他県内外)
※入場整理券は、琉球放送受付にて配布しています。
総合司会 上原直彦・島袋千恵美
放送進行 狩俣倫太郎
主 催 琉球放送
共 催 沖縄県・沖縄県教育委員会・読谷村・沖縄タイムス社
お問い合わせ RBCiラジオ TEL:098-860-2069
プ ロ グ ラ ム
第一部 11:45~14:10 (入替)14:11~14:49
出演 前川守賢・饒辺愛子・琉球民謡保存会・琉球音楽協会・田場盛信・吉田康子・仲宗根 豊・山内昌春
歌・三線 野村流古典音楽保存会
琉舞 島袋流千尋会 島袋光尋、君子琉舞練場
第二部 14:50~17:05 (入替)17:10~17:45
出演 古謝美佐子・大工哲弘・大工苗子・山里ユキ・金城恵子・饒辺勝子・読谷村文化協会・国吉真勇・国吉源次・宮古民謡研修会
歌・三線 琉球古典音楽湛水流保存会
琉舞 琉舞藤の会 新崎恵子琉舞練場
第三部 17:46~21:00
出演 琉球民謡音楽協会・よなは徹・松田一利・島袋辰也・鳩間可奈子・八重山古典民謡保存会・ネーネーズ・フォーシスターズ・ゆいゆいシスターズ・琉球國民謡協会・宮良康正・日本三板協会・でいご娘
歌・三線 琉球古典音楽安冨祖流絃聲会
琉舞 玉城流翔節会 玉城節子琉舞道場
Posted by ASOVIVA at
14:27
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江戸与那の製作過程です
2008年11月24日/ 千葉県N様原木オーダー三線
比類なき重さが印象的なN様オーダー・八重山黒木・江戸与那型三線製作状況のご報告です
1855(安政2)年に浦崎親方政種が年頭使者として薩摩へ上り、帰国の際に島津家に献上。江戸上りの路次楽に用いられた事が名前の由縁とされております。
今回もまさに千葉のN様の元に納めるという点では「江戸上り」エピソードの再現といった所でしょうか
まだまだ荒削りではありますが、前回に比べると天・鳩胸などのラインが象られてきました
糸蔵の長さやや棹の太さは三線の中でも一番三味線寄りなシェイプとだなぁと感じます。
職人曰く
「好みは分かれるんだけど好きな人は異常なほど求める型がこの型。長く、太めのオーダーの場合は真壁だと創作になってしまい、型を崩す可能性があるからこの江戸与那を勧めるよねこの型は原図自体が大きいから逆に真壁の大きさで作ってしまうと原図から外れてしまうからね」
と昔ながらの手法・型に徹底して拘る姿勢が伝わってくる言葉でした。
N様、完成まで今しばらくお待たせ致しますが今しばらくお待ちくださいませ
☆お知らせです☆
3周年ありがとう会(仮タイトル)
開催場所が藤沢市のHAWAIIAN DINING BAR PUCAPUCAさん(http://www9.ocn.ne.jp/~pucapuca/)に決まりました
来ていただいた方全員が南国コラボレーションを五感で楽しめるイベントにしたいと考えております。
2009年1月24日、25日は皆さん予定空けといてくださいよ
尚、お問い合わせは遊び三線広場098-958-7750へお願い致します。
1855(安政2)年に浦崎親方政種が年頭使者として薩摩へ上り、帰国の際に島津家に献上。江戸上りの路次楽に用いられた事が名前の由縁とされております。
今回もまさに千葉のN様の元に納めるという点では「江戸上り」エピソードの再現といった所でしょうか
まだまだ荒削りではありますが、前回に比べると天・鳩胸などのラインが象られてきました
糸蔵の長さやや棹の太さは三線の中でも一番三味線寄りなシェイプとだなぁと感じます。
職人曰く
「好みは分かれるんだけど好きな人は異常なほど求める型がこの型。長く、太めのオーダーの場合は真壁だと創作になってしまい、型を崩す可能性があるからこの江戸与那を勧めるよねこの型は原図自体が大きいから逆に真壁の大きさで作ってしまうと原図から外れてしまうからね」
と昔ながらの手法・型に徹底して拘る姿勢が伝わってくる言葉でした。
N様、完成まで今しばらくお待たせ致しますが今しばらくお待ちくださいませ
☆お知らせです☆
3周年ありがとう会(仮タイトル)
開催場所が藤沢市のHAWAIIAN DINING BAR PUCAPUCAさん(http://www9.ocn.ne.jp/~pucapuca/)に決まりました
来ていただいた方全員が南国コラボレーションを五感で楽しめるイベントにしたいと考えております。
2009年1月24日、25日は皆さん予定空けといてくださいよ
尚、お問い合わせは遊び三線広場098-958-7750へお願い致します。
Posted by ASOVIVA at
19:07
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八重山黒木はゆっくりじっくり製作に時間をかけます
2008年09月24日/ 千葉県N様原木オーダー三線
と言うことでお待たせしておりますN様オーダー江戸与那型
まだまだ3分程なのですが糸蔵の長さなどからなんとなく江戸与那だと分かる様になってきたのでお写真と共にご報告です
最後の木アップの写真なんかは八重山黒木を感じさせる質感・色合いですよねぇ
八重山黒木は割れ・反りがない事を見極めつつの製作となりますのでどうしてもお時間はかかってしまうのですが
そこは一つ、最良の一挺をお届けしたいゆえ、何卒ご理解頂ければ幸いです。
N様、棹の削り完成は3月下旬、塗り・部当て・最終工程完成は4月下旬を予定しておりますので今しばらくお待ちください
まだまだ3分程なのですが糸蔵の長さなどからなんとなく江戸与那だと分かる様になってきたのでお写真と共にご報告です
最後の木アップの写真なんかは八重山黒木を感じさせる質感・色合いですよねぇ
八重山黒木は割れ・反りがない事を見極めつつの製作となりますのでどうしてもお時間はかかってしまうのですが
そこは一つ、最良の一挺をお届けしたいゆえ、何卒ご理解頂ければ幸いです。
N様、棹の削り完成は3月下旬、塗り・部当て・最終工程完成は4月下旬を予定しておりますので今しばらくお待ちください
Posted by ASOVIVA at
16:46
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原木ドキュメント
2008年06月27日/ 千葉県N様原木オーダー三線
N様よりオーダー頂いた八重山黒木の原木を選びに出かけて参りました
「実(黒木)部分が多く、少し大きめの真壁で仕上げて欲しい」
とのご要望にお答えするべく、職人と選定させて頂いた原木。
樹齢300年(職人推定)、伐採後30年の八重山黒木が一挺の三線となるドキュメントを製作過程毎、ご報告させて頂きます
N様、完成は2009年4月下旬を予定しております。長丁場となりますが、ひねりの有無等を確認しつつゆっくりゆっくり削りだしていくとの事ですのでどうぞ気長にお待ち下さいませ
「実(黒木)部分が多く、少し大きめの真壁で仕上げて欲しい」
とのご要望にお答えするべく、職人と選定させて頂いた原木。
樹齢300年(職人推定)、伐採後30年の八重山黒木が一挺の三線となるドキュメントを製作過程毎、ご報告させて頂きます
N様、完成は2009年4月下旬を予定しております。長丁場となりますが、ひねりの有無等を確認しつつゆっくりゆっくり削りだしていくとの事ですのでどうぞ気長にお待ち下さいませ
Posted by ASOVIVA at
13:21
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