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黒く輝く渋い三線

2010年07月01日/ 大阪府H様オーダーゆし木三線

みなさま、こんにちは。萱島ですおすまし
三線弾いてますかはてな

大変長らくお待たせしてしまったH様オーダーのゆし木・本漆塗り鏡面仕上げ・本皮一枚張り三線が遂に完成しましたので、動画とともにお知らせですキラキラ 



そろそろエイサーの季節ということで「仲順流り」をお届けいたします。

演奏したリサママも「欲しい~ラブ」と唸っていました。
僕も欲しくてたまりませんうわーん



棹の美しさもさることながら、伸びとキレのある音が印象的アップ

三線は製作の段階では作ると言いますが、完成すると生まれると表現するのだとかキラキラ 

長い年月寝かされた原木に匠が削りを施し、塗り職人が本漆を塗り磨き上げて、再び匠が皮張り・部当てを施す。

どの工程にも卓越した技術と経験が生かされています。


長い期間を経て生まれた三線三線
原木自体にも何十年という歴史があり、三線となって形を変え、これからもずっとH様とともに歴史を刻んで行くのでしょう。

今回はそんなことをしみじみと感じましたムカッ


            


全体を渋く黒で統一。
県産歯車カラクイのオニキスの輝きも本漆の棹に負けていませんムカッ

今回、胴巻きはASOVIVAロゴ押し印入りブラックレザーをセレクトGOOD

まだ、販売はしてないのですが今後発表するTropicationに使われる予定です。
要望があれば販売もあるかもベー

お楽しみに音符オレンジ



三線お知らせです三線


7月17日~25日開催・世界中のパフォーマーが集う祭典・キジムナーフェスタ(沖縄市)のオープニングイベント(7月17日13時~20時)



7月18日・19日開催・昨年も参加させていただいた東京で感じる沖縄の風・中野チャンプルーフェスタ(東京都・中野区)

に急遽参加決定アップ

今、イチオシのFreeStyleSanshinミニレクチャーや、当日限りの特売フェアを実施します。
夏本番晴れの連休中ですし、多くの皆様のご来場を心よりお待ちしておりますキラキラ 










  


Posted by ASOVIVA at 18:31Comments(2)

正直、度肝抜かれました

2010年06月26日/ 大阪府H様オーダーゆし木三線

みなさま、こんにちは。萱島です。

本漆鏡面塗りをオーダー頂いておりますH様の三線三線
今年は梅雨が長引いたため塗りが思うように進まず、大変お待たせしていたのですが完成間近です


本漆鏡面仕上げキラキラ 実物を見たのは今回が初めてなのですが、正直な感想「すごいです」
ただただその一言。

まさに鏡。歪み、曇り一切なしびっくり!
光を受けてまばゆい輝きを放つ棹の姿は日本刀を連想させます。



前回のブログでもご紹介しましたが、本漆の塗りには物凄い労力が必要なのです。

①工程としてはまずは下塗り、そして中塗り、上塗りを繰り返して下地を完成させます。

②下地が完成すると、本漆を塗る工程に入ります。この塗りの作業すべてに天候・湿度・気温が影響してきます曇り
その日の天候により微妙に配合を変えた数種類の漆を準備し、薄く薄く何日もかけて何度も重ね塗りしていきます。
やはり職人もこの工程が一番苦労するとのこと。「人工漆やウレタンならすぐに仕上げることが出来るけど、本漆はそうはいかない。湿度・気温など全てを計算しなければならない。作業を進めたくても天気によっては全く手を付けられない日もあるから根気が必要だよ」とのこと。

食器などの場合は油と漆を混ぜることで一度に厚く塗ることも可能なのですが、三線の棹は弦と擦れるために硬く仕上げる必要があるのでそれが出来ないのですダウン

漆だけを厚く塗ってしまうと湿度・気温の変化によりヘコんでしまうのだとか。
そうなってしまうと、もう一度下地からやり直しなのだそうがーん

③そして、国産のすり漆を薄く何度も重ね塗りしていきます。
このすり漆が硬くて薄い塗膜を作り、棹に強度と光沢をもたらすのですキラキラ 


④やっとの思いで塗りを完成させると、ここから磨ぎの工程に入りますぶーん
1500番のヤスリで磨ぎ始め、角粉(鹿の角を粉末にしたもの)も研磨に使いながら2000番、4000番とどんどん細かくしながら磨いでいきます。

なんと磨ぎの工程にかかる日数20日以上びっくり!根気と集中力が必要とされる作業です。

気の遠くなるような作業を繰り返してもなお、最後の仕上げで手直しが必要とのこと。
「ここに磨ぎ傷、あとここはもう少し磨きが必要だね」と職人のお言葉。
「お客様を待たせてすごく申し訳ないんだけど、ちゃんと納得のいく塗りに仕上げてからお渡ししたい」という言葉を聞き、職人魂をひしひしと実感ムカッ
正直、僕にはどこが未完成なのか分かりませんでしたガ-ン

写真を撮っていて難しく感じたのはとにかくいろんなものが棹に写り込むことタラ~鏡面なかなか手強いです。
ちょっと遊んでみました音符オレンジ
この写真からも鏡面の美しさがお分かり頂けると思います。ASOVIVAエントランスの文字がくっきり。
ちなみにカメラを構えている僕の姿もくっきりヒミツ


匠の削り上げた棹の曲線美と塗り職人の業が見事に融合しています。

           

この輝き、是非皆様にご覧いただきたいびっくり!!
僕も匠に三線をオーダーする時が来たら鏡面仕上げにしたいと思いますパー

これから、皮張り、部当て、最終調整を経ていよいよ完成します。うーん、待ち遠しいびっくり!!


三線お知らせです三線


7月17日~25日開催・世界中のパフォーマーが集う祭典・キジムナーフェスタ(沖縄市)のオープニングイベント(7月17日13時~20時)



7月18日・19日開催・昨年も参加させていただいた東京で感じる沖縄の風・中野チャンプルーフェスタ(東京都・中野区)

に急遽参加決定アップ

今、イチオシのFreeStyleSanshinミニレクチャーや、当日限りの特売フェアを実施します。
夏本番晴れの連休中ですし、多くの皆様のご来場を心よりお待ちしておりますキラキラ 



  


Posted by ASOVIVA at 16:20Comments(2)

「塗り」という製作工程

2010年05月09日/ 大阪府H様オーダーゆし木三線



本漆鏡面塗りをオーダーされているH様の三線も完成間近。


僕は今まで湿度が高い方が乾燥が遅いと認識していたのですが、本漆に関しては、まったくの逆の様で、酸素と漆成分が触れ合うことで乾燥が進む為、湿度が高い方が乾燥が速いとの事びっくり!

ウレタン塗装の場合はやはり湿度が高いと乾きにくい為、この時期は除湿機フル稼動なのだそう。
最適な温度、湿度に保つほかに、もちろんですが密室などを作りホコリのたたない空間も必要です。

塗りという工程一つとっても、素材により臨機応変な環境対応が求めれるんですねぇおすまし






塗りはほぼ終わりこれから、写真の磨ぎ石でピカピカになるまで磨いで参ります。

写真は4000番までの磨ぎ石が写っていますが、鏡や日本刀の磨きには6000番の磨ぎ石でひたすらピカピカになるまで研ぎ続けるのだそう。

臨機応変な環境対応に付け加えて、根気と神経をひたすら使う工程。


改めて、「塗り」という工程の奥深さ、緻密さを感じた一日でした。


     

H様、今月中には研ぎ貫かれて鏡面な棹となった姿をレポート出来ると思いますので今しばらくお待ち下さい。



三線お知らせです三線


美しい唄がある
愛しい曲がある

そんな唄や曲を好きな楽器で奏でる

ROCK。
JAZZ。
CLASSIC。
童謡。

すべてはMUSICの一言に集約されるでしょう
そしてMUSICにこうでなきゃいけないというルールはありません


MUSICを三線の音色で楽しむ


その為の私達は美しい楽器を作りたい

世代を超え、国を超え、ジャンルを超えて愛される楽器を作りたい

そして弾く人すべてが笑顔になれるように伝えたい



ということで。。。。。


今夏発売予定キラキラ 

―OVER THE GENRE― Free Style Sanshin Set

詳細は近日WEBにUP致しますので今しばらくお待ち下さい。


また下記日程でFreeStyleにて路上で弾き語ったり沖縄Fesに参加します。

題して、、 FreeStyleSanshinCaravan 2010 音符オレンジ

お近くの方は是非三線片手に遊びに来てください。一緒に弾いて楽しみましょう



6月15日 福岡 天神駅付近19時~
6月16日 広島 広島駅付近19時~
6月17日 香川 高松駅付近19時~
6月18日 大阪 心斎橋駅付近19時~
6月19日 東京 高田馬場駅付近 19時~
6月20日 神奈川 TKPコンカード横浜カンファレンスセンター 13時~17時
※ 沖縄産業発展祭に参加、展示即売有
6月22日 愛知 名古屋駅前付近 19時~
6月23日 北海道 札幌駅前付近 19時~
6月24日 宮城 仙台駅前付近19時~



詳しい場所や演奏時間、当日の様子などは随時blogにアップしていきます。




  


Posted by ASOVIVA at 11:30Comments(0)

実がかった色合いと爪裏が綺麗です

2010年02月06日/ 大阪府H様オーダーゆし木三線



胡蝶蘭にてASOVIVA完成をお祝い頂いたH様オーダーの棹削りが完成致しましたのでお写真と共にご報告ですマイク



随所に実がかった色合いが楽しめる仕上がりとなりました。


仕事柄、様々な職人の三線を見てきましたが、この爪裏の存在感ある削りはうちの職人ならではムカッ

「爪裏とは何?」という方は下記ブログを是非一読ください。

http://sansin117.ti-da.net/e2068147.html

http://sansin117.ti-da.net/e2127055.html


「型にもよるけど、爪裏は打ち手(製作者)の意図を反映できる箇所。総取りに沿って作るけど少し創意工夫を加えて自分が製作した事を記してるよ」

と職人は言いますが、相当爪裏見てきた人じゃないとその創意工夫は見極められないだろうなぁニコニコ

まぁその位棹の削りは緻密と言う事を少しご理解頂ければ幸いです。

      


H様、塗り、皮張り、部あて、最終調整を経て桜咲く4月上旬には完成予定ですので今しばらくお待ちくださいませ。

三線お知らせです三線

♪赤大阪府のHAPPYcafe&琉球ばぁー『南ぬ風』(パイヌカジ)にてasovivaのWOOD三線・tropication・匠の情熱三線の展示・販売を行っております。
独自エコワールドが広がってますオーナー&アーティストまーちゃんさんの唄三線は聞き惚れる事間違いなし。定期的にライブも行われておりますのでご興味がある方や各三線の生音に触れたい皆様は是非お出かけ下さいませ。

店舗詳細は→ http://painukaji.com/cafebar/index.html

音符オレンジSTAFFを募集しております。詳しくは下記にて求人番号47020-8966191にてご検索の上、お尋ね下さいませ。


http://www.hellowork.go.jp/top.html







  
タグ :ゆし爪裏


Posted by ASOVIVA at 11:02Comments(0)

音鳴りに期待のゆし木です

2009年12月31日/ 大阪府H様オーダーゆし木三線

かな~り長いこと更新が滞ってしまったブログ汗

移転でパタパタしてて気が付けば大晦日って感じでした(言い訳ですいませんベー



この所荒天が続いている沖縄ですが晴れ間がのぞくと新ギャラリーから望む海も一段と輝きを増しますキラキラ 





スタッフ一丸となって店内ディスプレイや看板製作を進めてきてなんとか皆様を迎え入れられる空間となりましたので、

明日以降、是非お立ち寄り下さい。



そんなギャラリーに文字通り花を添えてくれたのがこの胡蝶蘭。



ゆし木でのオーダーを頂きましたH様からの贈り物でして、普段は花より団子なスタッフの面々も日々水をあげながら鮮やかな色彩に見惚れておりますラブ

これはH様に倍返しで最良の三線を送らねばという事で職人と材選定。







まだ8分ほどの仕上がりのゆしですが、しなりと密度があり、良いバランスで鳴ってくれそうとの事でした。

     

実はH様、当初モクマオウでの製作をご希望されていたのですが、現在モクマオウが乾燥中でして仕掛けるまでに後一年ほどかかるとの事でゆしにて選定させて頂きました。

確かにモクマオウの木の硬さは魅力的なのですが逆に、モクマオウにはないしなりで完成した際にご希望されている良音となる様製作を進めさせていただきます。


三線お知らせです三線




遊び三線広場・読谷ギャラリーは2010年1月1日に ㈱ASOVIVAとしてOPEN致します。

住所 (旧) 沖縄県中頭郡読谷村字長浜636-1  →  (新) 沖縄県中頭郡読谷村字長浜815-3(前のとこから歩いて5分のやどかり移動ですが相変わらず分かりづらい場所ですガ-ン

営業時間 (旧) 9時~21時、月曜定休 → (新)9時~18時、年中無休

TEL&FAX、WEB&mail アドレスは変更ありません。


広角かつ緻密に、リゾートコンセプトな三線の開発・製作・販売・体験教室を展開して参りますので今後に御期待くださいキラキラ 








  


Posted by ASOVIVA at 21:50Comments(0)