形見の三線をリノベーションで復刻
2018年01月06日/ 黒檀製オーダー一覧/ 修理のおはなし
県内在住のO様よりご依頼を頂きました三線塗り替え及び胴巻き、カラクイ、糸掛け、弦交換も完了致しました。
形見の三線という事で拝領した棹は黒塗りの剥がれがだいぶ進行した状態でしたが剥がし、スンチー塗りを経てとても風合いのある
黒檀の杢を楽しめる一挺となりました。
カラクイは回しやすく実演家に人気の歯車、胴巻きは立って弾く時に挟みやすく、また色落ちもあまりない実用性とシンプルなデザイン性を
兼ねたスエードブラックで仕上げました。
心の部分を拝見すると昭和47年製作と記載がありましたから半世紀ほど前に作られた訳ですが、そういう三線に手直しを施してリノベーション
で新たな装いと変わらぬ価値をご提供できるのは本当に三線屋冥利に尽きますね
O様、是非これからもお父様の形見の三線で奏で唄って上げてくださいませ。
Posted by ASOVIVA at 13:36│Comments(0)